今日ふとした会話の中で、ガラスの保護フィルムの硬度の話になりました。そういえばよく見ているあの単位は一体なんなんだろうと思ったので、勉強も兼ねて簡単にまとめてみることにしました。昔から馴染みのある意外なものが関係していました。
Hは鉛筆の硬さ
今日100円ショップで見かけたiPhone用ガラスフィルムにも「硬度9H」の文字がありました。どうやらこのH、鉛筆のHBと同じHのようです。つまり硬度9Hと書かれているガラスフィルムは9Hの鉛筆の芯で引っかいても傷つかないということのようです。
鉛筆は9Hまでしかないので(海外ではもっと上もあるみたい)一番硬い鉛筆で引っかいても傷はつきませんよということを表しています。
9Hはどのくらいの硬さなのか
硬度を一般社団法人日本コーティング協会公式サイトを参考に簡単なグラフにしてみました。
一般社団法人日本コーティング協会公式サイト(最終閲覧日:2018年5月5日)
9Hはプラチナ以上ナイフの刃未満の硬さのようです。よく「カッターナイフでも傷つきにくい」という文言を見かけるような気がしますが絶妙な書き方だなーと思いました。鉛筆硬度の他にもうひとつモース硬度というものがあるので、見分け方としては硬度表示に「H」という文字があるかないかで確認できるようです。
ガラスフィルムの必要性
iPhoneの保護フィルムを見かけた際の話から記事を書くことにしたのですが、皆さんは保護フィルムを貼っていますか?僕はもう2年ほど前から保護フィルムを貼るのをやめてしまいまいした。理由は単純で必要がないと判断したからです。
落としてしまえば結局割れたり傷がついてしまいますし、ディスプレイの発色が変わってしまうフィルムもありますし、ガラスフィルムがそもそも割れやすいのではないかと思ったからです。今はケースもフィルムもなしで裸で使用しています。おそらくですが、9HのガラスフィルムよりiPhoneの画面の方が硬度が高いんじゃないかと思います。
iPhone Maniaさんで紹介されている検証記事では、モース硬度6では傷がつかなかったとされています。9Hよりも全然硬いです。
おわりに
僕は、幸い今まで画面が割れたり大きな傷ができたりしたことがないので、保護フィルムのメリットをあまり実感したことがありません。そのことが一番の大きな理由ですが、画面を見にくくなるというデメリットを超えるメリットが保護フィルムにあるのかは疑問に思っています。
最近はガラスフィルムの値段も下がってきて、100円ショップでも売っているくらいなので僕のように神経質に考えて時間を無駄にする方がもったいない気もしますが、普段からなんとなく必要だと思って保護フィルムを貼っているという方は改めて考え直してみてもいいかもしれません。