2020.02.08 2020.02.10

「1日ひとつだけ、強くなる。」を読みました。

2020年になりました。なりましたどころかもう2月も半ばに差し掛かっています。僕は相変わらず低空飛行を続けているのですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

2020年をアウトプット元年として、今年からとにかくアウトプットをしていくことにしました。もう2月なのですが、そういう小さいことは気にしないでとにかく出力&継続です!

そして今回はこの継続を大事にする気持ちにさせてくれた梅原 大吾さんの「1日ひとつだけ、強くなる。」の感想を綴りたいと思います。

ウメハラダイゴ

まず梅原大吾さんを知らない方は、Youtubeで「背水の逆転劇」を検索してください。この動画を見ることで大方のことはわかると思います。

日本で一番最初にプロゲーマーという職業についた方です。細かい経歴などはWikipediaの方で確認してください。とにかく格闘ゲームのプロのかたです。

そんな梅原さんが何年もプロとして第一線で戦い続けてきた中で感じたことや大事にしていることがこの本には書かれています。

この本は、梅原さんがプロであり続けるために必要だったことが凝縮された素晴らしい本です。

飽きないで続けること

「ゲームで食っていく」ぱっと聞いた時、楽そうでいい仕事だなって感じてしまいました。自分のしたいこと/得意なことでお金がもらえてしかもそれがゲームなんて、なんて素晴らしい話なのかと。

それでも当然飽きが来ます。好きな食べ物も毎日食べ続けることはなかなか難しいです。

格闘ゲームのメイントレーニングは傾向と対策のエンドレスです。それぞれのキャラクターの強みと弱みを比較して、傾向を見つけひたすら対策を練っていきます。

コンマ何秒の判断で勝敗が決まってしまうこともあるので、思考より先に体が反応できるように体に覚えさせることも必要で、僕は本当に格闘技に似ている部分もあるのかなと思っています。

プロであれアマチュアであれ、やるべきことは結局ほとんど変わらない

燃え尽きるのはアマチュア。同じ姿勢で走り続けるのがプロ

プロとアマチュアの明確な差を表した言葉です。この言葉はとても芯をついていると思います。

このトレーニングを続けて尚且つ、成績を上げ続けるのがプロです。大会ごとに仕上がりが不安定だったり、成績に大きくムラがあるようではプロではないということです。

僕がやっている方法は「新しい発見を毎日メモして、成長を確認する」というもの。

プロとして戦い続けるため、継続を続けるため梅原さんが編み出した方法が成長を実感することでした。

好循環の始まりは、小さなモチベーションと小さな成果にある。それを忘れなければ、より楽で省エネなやり方をもって物事を進められるようになる

そしてこのメモを続けるコツは、とにかくハードルを下げること1日ひとつどんな些細なことでもいいからメモすること。

詰まるところ大きな成長というのは小さな成長の集合体なのです。大きな成長は誰かが褒めてくれることもありますが、小さな成長は自分で自分を褒めてげようということでした。

勝つことが全てじゃない

勝つだけで怠惰な自分、情けない自分、ズルい自分が全部チャラになって人生が豊かになるなんてこともありえない。成功という結果だけでは自信にはならい

若い頃から常勝していた梅原さんはプロゲーマーという職業ということもあってどこか劣等感を感じることもあったそうです。

どれだけ試合で結果を出しても自分のなかで何かが引っかかる。

僕もこの気持ちなんとなく思い当たることがあります。

デザインや制作が終わって落ち着いた頃に、これでよかったのかな?喜んでもらえてるけどもっとできることがあったんじゃないかな?ってたまに思うことがあります。

自分だけは騙せない、情けない自分はずっと自分の中にい続けることになります。これを解消するための秘訣、それは基準自分の中に作ること。

大会で優勝したから満足ではなく、たとえ負けたとしても自分の中で納得できていればメンタルを崩すことなくまた次の大会への準備に取り組んでいけます。

自分に自信を持つ

要領良くやっているだけでは本当の自信が手に入らない。それは、劣等感のある苦手や弱みに対して、見て見ぬ振りをしているからだろう

自分に自信を持つってすごく難しいことだと思います。こうやって言語化されるとすごく心に刺さりました。

プロとして一流の戦場で常に最一線で闘って来た人にとっては、メンタルはすごく重要なこと。常に自分と向き合い続けてきたからこそ強いだけではダメだということに行き着いたのかなと思います。

本当の自信というのは、考えられているよりも、ずっと柔らかくしなやかで強靭なものではないだろうか。それは一言で表すなら「普通」だということ

日頃からなんとなく感じていました。いるんですよね。「普通」なのにかっこいい人。着飾っているわけでもないのに奥行きがあってどこか重厚感のある人。

こういうことだったんですね。

自分の中で納得して物事に取り組んでいるから結果に振り回されずに自信を持って生きていける。自分の中できちんと折り合いをつけれている。

梅原さんの醸し出す独特の空気感のようなものの正体はこれだったのかとしっくりきました。

おわりに

自分に刺さることが多すぎて引用が多くなってしまいました…。反省してます。

この本のタイトルにあるように1日ひとつだけ強くなる、1日ひとつメモを取って自分の成長を俯瞰してモチベーションを保ち続けていく。

これが本筋なのかなと思っていたのですが、個人的にはあくまでそれは手段であって自分と折り合いをつけていくため、自分と向き合うためのヒントがたくさん散りばめられた本だったと感じました。

どんな職業の方にも当てはまりますし特にFXとか株のトレーダーをされている方に一番おすすめではないかなと思いました。

この本を読んでから僕も毎日何かしらの成長をメモし続けています。まだそんなに時間は経っていませんがモチベーションは保てているような気はします。

kindle unlimitedでは無料で読めるので是非読んで欲しいです。