2019.04.17 2020.02.10

MakeshopとWordPress連携

最近、クライアントさんのECサイトをMakeshopに載せてリニューアルするという案件を無事終えたので、Makeshopの感想とWordpressとの連携について書き留めたいと思います。

Makeshopの感想

MakeshopはおそらくSmarty2で作られています。ec-cube2の頃を思い出します。
率直に感想を述べるとするならば

  • 絶妙に使いにくい。
  • 痒いところにちょうど手が届かない。
  • 料金も程よく高い。

といった感じです。
絶妙なバランスでできているサービスだなと思いました。

端から端までこねくり回したわけではないので、浅い感想となりますがいくつか例をあげます。

お問い合わせが使いにくい

お問い合わせが絶妙に使いにくいです。
Makeshop側でお問い合わせダイアログが生成されるのですが、カスタマイズができない。
レスポンシブじゃない。

なんとも言えない一昔前のコーポレートサイトのようなお問い合わせ画面が立ち上がります。
CSSなども追加できません。

というか入力項目も編集できません。

リフォームだらけでわかりにくい管理画面

古めのCMSに後からどんどん機能を追加していってるため使いたい機能がどこにあるかわかりません。

管理画面は今っぽい配色なのですが、多機能なので開発中はどこに何があるのか毎回探す羽目になります。

お問い合わせが項目も編集できないので、新たにお問い合わせフォームを作るには、イベント・企画タブの中のマルチフォームの設定を使います。

新着情報などを更新する機能もイベント・企画タブのイベントの設定の中にあります。

しかし、デフォルトのお問い合わせの文言などを編集する場合は、ショップ作成タブのデザインの設定にあります。

よく迷子になりました。

運営が始まると、ある程度決まった機能しか使わないと思いますがなかなか開発者泣せです。

新しい機能が出ても…

せっかくの新しい機能でも定期購入の人はダメよとかちょっと辛い。

Makeshopはこんなチグハグが多い印象です。

通信障害が多い

とにかくサーバーの障害が多いです。

サポートもしっかりしているので、うやむやになることはないですが、それでも多すぎるのではないかなと思います。
本日も「メールが届かなくなった、障害が出ているみたいですがどうしたらいいですか?」とクライアントさんから相談がありました。

しっかり、対応アナウンスはされていたので問題はありませんでしたが不安ではあります。

WordPressと連携できる

Makeshopにはwordpressと連携できるサービスがあります。

リバースプロキシという仕組みを使って別サーバーにあるWordpressを一緒のサイトのように見せれる機能です。導入に10万円ほどかかります。

程よく高い料金だなーというのが最初の感想でした。
別サーバーなので、もちろんそのサーバー代もランニングコストに乗っかります。

贅沢言わなければ毎月数百円で済みますけど、なんだかんだと通信処理が重たくなるのがWordpressです。安すぎるところは控えた方がいいと思います。

WordPressと連携、悪くない

WordPressと連携すると、サイトが一気に最近のそれっぽくなります。
URLは、なぜかsample.com/blog/の固定ですが。

ここだけでも自由に選ばせてくれたらいいのになと思います。

他の機能と違って、Wordpress連携オプションは導入費だけなので一旦連携させれば多機能面もアップでSEO的にも強くなりやすいサイトになることができます。

Contactform7

wordpressと連携することによって、まずWordpressの大御所プラグインContactform7というを導入することができます。

Contactform7をインストールすることで、Web開発に詳しくない方でも高機能な問い合わせフォームが使えるようになります。

古かったお問い合わせが一気に今っぽく進化します。

レスポンシブも対応でスマホでもバッチリ使いやすいフォームの出来上がりです。

きっと誰も気づかない

WordPress側のデザインをMakeshopに合わせると、URLの語尾に/blog/が付くこと以外で、ほぼ違いがありません。

きっと一般のお客さんには別サイトに移動したとは気づかれないでしょう。

使えなくなる機能は多少あります。

  • マイページ
  • 会員登録
  • ログイン

このあたりは、Wordpress側から入ることはできません。
カートに飛ぶことは大丈夫でした。

ブログが書けちゃう

当たり前ですが、ブログが書けます。

MakeshopでECサイトを始める方は、広告費にそこまで潤沢な予算を使える人は少ないかと思います。しっかりターゲット層などを想定して検索流入などアクセスを狙って記事を重ねていけば、そのままECサイトへ誘導することができます。

導線としては申し分ないです。

実際の運営

クライアントさんのサイトの管理も担っているので、運営状況なんかも見ているのですが、楽天市場より全然売れてます。

もともと強く育った商材で、サイトとしても歴もありドメインパワーも十分あるのでMakeshopだからというわけではないですが、それでも売り上げは上がってます。

それでも安い

楽天市場と比べると、圧倒的にランニングコストは抑えられます。

サイト制作においても、頑張ればWebデザイナーじゃなくてもページ作りなどはできると思います。

楽天のとある交流会などにいった時は、素人の人でも素敵なページを作っている方がたくさんいたので、ECサイトにおいてはプロに頼まなくてもある程度売り上げの立つサイト/ページは作れるものなのだとびっくりしました。導入する際の予算もそれなりに抑えることができると思います。

Makeshopは少々古い部分はありますが、すでにECサイトとして実績のあるサービスなので、商材にある程度の実績があれば全然アリな選択肢だと思います。

実際、売れている

実際に売れているサイトを見ているので、出店するプラットホームはそこまで重要ではないんだなーと今回考えを改めました。

今まではAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのどれかでないと今からは無理だろ思っていたのですが、調べてみると結構有名どころもMakeshopを利用していました。

なかなかの顔ぶれではありませんか。

おわりに

楽天市場でも同じですがやはり、何かのサービスの上にショップやページを立ち上げるにはどうしても何かしらの制限があり自由度は低くなってしまいます。

上記に挙げたサイトのように、様々なアイデアや工夫を凝らしてお客さんに商品の良さを伝えることが一番重要なことだと思います。

戦略がしっかりしていれば、制限というデメリット以上のコスパの良さを味方につけることができれば十分売り上げを上げていくことができるのMakeshopの良さだと思います。